S&P500の50年間の変化

S&P500の50年間の変化

ウォーレン・バフェット様は、妻氏に
「残す遺産の90％をS&P500のインデックスファンドで投資せよ」と仰っておりましたので,
50年間の年末の終値を調べて, EXCELに打ち込んで, どのような変化をしているのか分析(?)してみました.
数字の羅列の後に, 分析を書いております.

なお, 投資はあくまで自己責任です. 未来も過去と同じ動きをするのか誰にもわかりません.

1970年12月	終値	92.15	前年比
1971年12月	終値	102.09	前年比	+10.787%
1972年12月	終値	118.05	前年比	+15.633%
1973年12月	終値	97.55	前年比	-17.366%
1974年12月	終値	68.56	前年比	-29.718%
1975年12月	終値	90.19	前年比	+31.549%
1976年12月	終値	107.46	前年比	+19.148%
1977年12月	終値	95.1	前年比	-11.502%
1978年12月	終値	96.11	前年比	+1.062%
1979年12月	終値	107.94	前年比	+12.309%
1980年12月	終値	135.76	前年比	+25.774%
1981年12月	終値	122.55	前年比	-9.730%
1982年12月	終値	140.64	前年比	+14.761%
1983年12月	終値	164.93	前年比	+17.271%
1984年12月	終値	167.24	前年比	+1.401%
1985年12月	終値	211.28	前年比	+26.333%
1986年12月	終値	242.17	前年比	+14.620%
1987年12月	終値	247.08	前年比	+2.028%
1988年12月	終値	277.72	前年比	+12.401%
1989年12月	終値	353.40	前年比	+27.250%
1990年12月	終値	330.22	前年比	-6.559%
1991年12月	終値	417.09	前年比	+26.307%
1992年12月	終値	435.71	前年比	+4.464%
1993年12月	終値	466.45	前年比	+7.055%
1994年12月	終値	459.27	前年比	-1.539%
1995年12月	終値	615.93	前年比	+34.111%
1996年12月	終値	740.74	前年比	+20.264%
1997年12月	終値	970.43	前年比	+31.008%
1998年12月	終値	1229.23	前年比	+26.669%
1999年12月	終値	1469.25	前年比	+19.526%
2000年12月	終値	1320.28	前年比	-10.139%
2001年12月	終値	1148.08	前年比	-13.043%
2002年12月	終値	879.82	前年比	-23.366%
2003年12月	終値	1111.92	前年比	+26.380%
2004年12月	終値	1211.92	前年比	+8.993%
2005年12月	終値	1248.29	前年比	+3.001%
2006年12月	終値	1418.30	前年比	+13.619%
2007年12月	終値	1468.36	前年比	+3.530%
2008年12月	終値	903.25	前年比	-38.486%
2009年12月	終値	1115.10	前年比	+23.454%
2010年12月	終値	1257.64	前年比	+12.783%
2011年12月	終値	1257.60	前年比	-0.003%
2012年12月	終値	1426.19	前年比	+13.406%
2013年12月	終値	1848.36	前年比	+29.601%
2014年12月	終値	2058.90	前年比	+11.391%
2015年12月	終値	2043.94	前年比	-0.727%
2016年12月	終値	2238.83	前年比	+9.535%
2017年12月	終値	2673.61	前年比	+19.420%
2018年12月	終値	2506.85	前年比	-6.237%
2019年12月	終値	3230.78	前年比	+28.878%
2020年12月	終値	3756.07	前年比	+16.259%

値動きの激しい上昇率

S&P500 上昇率
年平均 +9.071%
中央値 +12.355

上昇した年：37
　上昇した年の年平均：+16.810%
　上昇した年の範囲：1.062% 〜 34.111%

〜 5%	〜 10%	〜 20%	〜 30%	〜 40%
6	3	15	10	3

減少した年：13
　減少した年の年平均：-12.955%
　減少した年の範囲：-0.003% 〜 -38.486%

〜 -5%	〜 -10%	〜 -20%	〜 -30%	〜 -40%
3	3	4	2	1

考察

S&P500の年末終値の50年の推移を見てみると
年平均9.071%です.
しかしながら中央値+12.355%から, 毎年9%前後で上昇しているわけではないと推測できます.
前年とあまり変わらないという年（前年比-5%から+5%）は50年中9回
それ以外の41年は大きく上がるか, 下がるかという経過を辿ってきたということになります.

上昇した年は37年ですが, 上昇率10%以下は9年, 残り28年は10%以上の上昇率を叩き出しています.
50年の中で37年は前年より上昇し, うち28年は10%以上の上昇率です(大事なことなので2回書きました)
上昇した年だけの平均上昇率を計算すると『+16.810%』
上昇する年は基本的に大きく上昇するといえます.

反対に下落する年を見てみると, 50年の中で13年下落していました.
-10%までの下落は6年, -20%まで範囲を広げると10年でした.
-20%以上下落することは3年でした.
前年比マイナスになった年の翌年を見てみると, 上昇したのが10年, 翌年も下落したのが3年です.

10年単位で見てみると, 1970年代は数値はあまり変わらず, 1980年代&1990年代は上昇し, 2000年代は下降して, 2010年代は上昇しています.
2020年代がどうなるか分かりませんし, 知りません.

とりあえず言えるのは, 積立を長期に渡って行えば, 大きな上昇の恩恵も, 大きな下落の哀しみも得られるということです.