バフェット氏やマンガー氏について書かれた本を読んでいると, 大抵書かれていることはお二人が大量に本を読まれていることです.
キャビンアテンダントさんにビジネスクラスに乗る方が何をしているのか尋ねたネット記事でも多くの方が読書されていると記載されています.
自分の仕事が忙しいのは言い訳に過ぎないと思い, 読書を再開しました.
ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則
この本にもっとはやく出会えばよかった思います.
できれば大学生の頃に
私は経営者ではなく, 一介の社畜ですが
どのような姿勢で仕事をしていけばいいのかと大変参考になりました.
(転職する決心もつきました)
また投資での銘柄選択でも有用であると個人的には思います.
特に
第八章 生え抜きの経営陣
第九章 決して満足しない
この2章を読んだ際に, これまでに出会った尊敬できる方々に教えていただいたことの意味が少しわかったような気がします.
なかでも「黒帯の寓話」は黒帯を資格に置き換えると, 資格は取ることが目的ではないと教えてくれます.
黒帯の寓話
めったに与えられない黒帯をとうとう受け取れることになった武道家が, 師範の前にひざまずいた.
何年にもわたる苦しい修行によって, ようやく, 頂点に立つことができるのだ.
「黒帯を受け取る前に, もうひとつ, 最後の試練がある」と, 師範が言った.
「準備はできています」と武道家は答えた. もう一回, 試合をすることになるのだろうと考えていた.
「大切な質問に答えてもらわなければならん. 黒帯の本当の意味は何なのか」
「旅の終わりです. これまでの厳しい修行に対する当然の褒章です」
師範は押し黙っていた. この答えに満足していないようすだった. しばらくたって, 師範は口を開いた. 「まだ, 黒帯を与えるわけにはいかないようだ. 一年後にきなさい」
一年たって, 武道家は再び師範の前にひざまずいた.
「黒帯の本当の意味は何なのか」
「武道で卓越した技を持ち, 頂上に達したことを示すものです」
師範は押し黙って, それに続く言葉を待っていた. この答えにも満足していないようすだった. しばらくたって, 師範は口を開いた. 「まだ黒帯を与えるわけにはいかないようだ. 一年後にきなさい」
一年たって, 武道家はまた師範の前にひざまずいた. 師範は同じ質問を繰り返した. 「黒帯の本当の意味は何なのか」
「黒帯は出発点です. 常に高い目標を目指して, 終わることなく続く修行と稽古の旅の出発点です」
「そうだ. ようやく黒帯に値するようになったようだ. 修行はこれからはじまる」
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